日野川と日本海の交差点

海潮園|皆生温泉に残る岩風呂の記憶

文豪と思想家に愛された岩風呂と、日本海の静かな時間

皆生温泉を歩いていると、
ここが「観光地」というよりも、
時間そのものが沈殿している場所なのだと気づきます。

その皆生温泉の空気を、

最も静かなかたちで体現している宿が、老舗旅館「海潮園」です。

創業以来守られてきた岩風呂と、文人たちが身を預けた時間が、その理由です。

海と山を同時に望む、皆生という場所

皆生温泉の海岸からは、美保関の岬や日本海をゆったり眺めることができます。

一方で、美保関展望台からは雄大な大山を見渡すことができ、
皆生温泉は、海と山の両方を一度に感じられる稀有な温泉地でもあります。

この“海と山のあいだ”にあることが、
皆生温泉の時間の深さをつくっているのかもしれません。

海岸沿いを散歩していると、潮の香りに包まれ、海辺の旅情を感じながらゆったり歩けます。

海潮園に泊まる

文化人や直木賞作家にも愛されてきた、大正時代から続く岩風呂。
循環式ではないこの湯は、「生きた温泉」として、今も皆生温泉に根付いています。

また海潮園の岩風呂には、さまざまな逸話も残されており、
一説によると、大本教の教祖・出口王仁三郎がこの岩風呂で予言をした、とも言われています。

館内では他にも、直木賞作家も訪れた歴史を感じることができ、また、版画作家の作品展示などもあります。

建物と空気感・お湯

畳敷きの廊下、縁側、古い家具や照明など、「泊まる」というより、かつての時間に身を預ける感覚です。
また皆生温泉は、海に近いため塩分濃度が高いことでも有名です。
湯冷めしにくく、体の芯までぽかぽかした状態が続きます。

まとめ

朝食や館内で過ごす時間は、「今」や「昔」といった垣根が取り払われ、静かに日本海の海の豊かさを味わうことのできる時間です。

皆生温泉という土地の時間を、静かに受け止める器として、海潮園は今もそこにあります。

この土地の物語

-皆生温泉に泊まる|海から湧く湯と、静かな温泉街を歩く旅

-海から湧く皆生温泉|日帰り入浴「汐の湯」

-皆生温泉・美保関・大山|海と温泉と神話を巡る3日間

皆生温泉の宿

皆生温泉 海潮園

ベイサイドスクエア 皆生ホテル

日本海のそばに泊まる皆生温泉の宿は、下記のサイトから探すことができます。

皆生温泉から少し足を伸ばして、こんな春の風景に出会うこともできます。

日本海の海のそばで、静かな時間を過ごしたあとは、
更に川に沿い、山へと向かうこともできます。

→ 水の記憶― 山陰地方へ向かう、伯備線沿線の魅力 ―