大山から望む弓ヶ浜半島と日本海

皆生温泉・美保関・大山|海と温泉と神話を巡る3日間

山陰の旅は、
海から始まり、
港町をめぐり、
最後は水を育む山へと向かいます。

夕日に癒やされ、
神話に出会い、
温泉で身体を休め、
名水が育んだ食を味わう。

海と山を結ぶ、水の流れをたどる三日間です。

※このモデルコースは、車で巡ることを想定しています。

皆生温泉から美保関へ、さらに大山へ向かう道のりは、公共交通だけでは少し回りにくい場所もあります。

海辺の道や港町、山へ向かう途中の景色を自分のペースで楽しみたい方は、レンタカーでの旅がおすすめです。

Guide

日常の延長にある温泉地・皆生温泉(モデルコース1日目)

港町・美保関へ|祈りと神話の残る場所(モデルコース2日目)

大山へと続く道(モデルコース3日目)

日常の延長にある温泉地・皆生温泉(モデルコース1日目)

皆生温泉は、宿泊と日帰り温泉が共存する、日本海を臨む静かな温泉地です。

観光地でありながら、その佇まいはとても素朴で、そこに住む人の日常と自然に重なっています。
街全体が、過去と今をやさしく受け止めてきた小さな町。

それでいて歴史は深く、出雲神話や『出雲国風土記』にもゆかりのある美保関や大山にもほど近い、特別な場所でもあります。

皆生温泉観光センター(観光協会)に到着

皆生温泉観光センターは、米子駅からバスで約20分ほどの距離にあります。

山陰の商業都市・米子の中心部からほど近い皆生温泉は、山陰の温泉地の中では、少し開けた雰囲気を持っています。

宿泊だけでなく、地元の人たちも利用する日帰り温泉もおすすめです。

・皆生温泉観光センター、汐の湯

⇒「海から湧く皆生温泉|日本海を眺める日帰り入浴「汐の湯」

△皆生温泉観光協会前の足湯スポット。熱めの湯に足を浸けたあとは、足がつるつるになるだけでなく、軽くなります。旅の疲れも取れそうです。観光センターでは無料のタオルの貸出しもあります。
白砂が続く皆生海岸
△透き通る海と白い砂浜が広がる皆生海岸。黒い部分の成分は鉄。遠くには美保関が見えます。
夕暮れの皆生海岸
△日本海に沈む夕日を眺める皆生海岸。6月中旬のこの日は、兵庫県や岡山県から犬を連れて泊まりに来ているという方たちに出会いました。

夕日が沈むころ、美保関灯台に明かりがともり、日本海の海を照らし始めます。

日本海の海に灯るいか釣り漁の光
△いか釣り漁の船の光が遠くに見え始めます。
ゆっくりと夕暮れを迎える皆生海岸
△少しずつ空と海の境目が解けていきます。

・皆生温泉の宿

⇒「日本海を望む皆生温泉の老舗宿5選|海辺の温泉街で静かに過ごす」
⇒「皆生温泉に泊まる|海から湧く湯と、静かな温泉街を歩く旅

港町・美保関へ|祈りと神話の残る場所(モデルコース2日目)

皆生温泉で迎えた朝のあとは、

少しだけ足を伸ばして、美保関へ向かいます。

車で移動する距離はそれほど長くありませんが、

景色ははっきりと変わっていきます。

温泉地のひらけた海岸線から、

岬と入り江が重なる、神話の気配を残した土地へ。

池田屋の海鮮丼
△国道431号沿いの池田屋でいただいた海鮮丼。

境港へ向かう途中、431号線沿いで立ち寄った食堂では、この地域で有名な演歌歌手を応援しているという女将さんが気さくに話しかけてくれました。食堂内には特設ステージもあり、定期的にここでコンサートが行われるとのこと。

旅の途中で、こんな出会いがあるのも車旅の楽しみです。

境港水道大橋を見上げる
△鳥取県と島根県を結ぶ境港水道大橋。橋の上からは境港や美保関、日本海の海を見渡すことができます。

・境港水道大橋

⇒「島根・美保関|日本海を望む岬の町と恵比須の伝承」

美保関展望台へ|海と大山を見渡す

時間と体力に余裕があれば、美保関展望台へ。

車なら数分で到着します。

ここからは、日本海の向こうに大山を望むことができます。

皆生温泉では「海とともにある時間」を過ごし、

ここでは「海と山に見守られる場所」に立つ。

2日目は、視界が一気に広がる日でもあります。

・美保関展望台、美保関灯台

 島根・美保関|日本海を望む岬の町と恵比須の伝承」

美保関展望台から見渡す日本海
△美保関展望台から望む日本海。岬が幾重にも重なり、海の広がりを一望できます。
美保関展望台から見える大山
△日本海の向こうにそびえる大山。海と山がひとつの景色として重なります。

美保神社へ|恵比須様の総本社

美保関の中心にある美保神社は、

全国にある恵比須神社の総本社として知られています。

商売繁盛の神様として有名ですが、

実際に境内に立つと、にぎやかさよりも

慎みと静けさが先に伝わってきます。

美保神社の拝殿と境内のおみくじ
△港町・美保関に鎮座する美保神社。静かな境内には、人々の願いが結ばれたおみくじが風に揺れています。
美保神社の絵馬
△鮮やかなデザインの美保神社の絵馬。

本殿は、出雲大社と同じ「大社造り」で建てられています。

海とともに生きてきた人々の祈りが、

長い時間をかけて積み重なってきた場所です。

参拝のひとときは、

お願いごとをするというより、

静かに自分のこころを見つめるための時間です。

・出雲神話と美保神社

 ⇒「美保神社と青石畳通り|港町を歩く」

 ⇒「大国主命と八上姫の出会い|恵比須様誕生の物語」

青石畳通りを歩く

美保神社の周辺には、青石畳通りが続いています。

石畳の道沿いには、陶芸、地酒、醤油屋など、

土地に根ざした小さなお店が点在しています。

観光地化されすぎていないからこそ、

「暮らしの延長線上に旅がある」空気を感じられます。

寄り道をしても、しなくてもいい。

歩く速さも、立ち止まる回数も、自然とゆっくりになります。

・青石畳通り

 ⇒ 「美保神社と青石畳通り|港町を歩く

青石畳通りの入口
△港町の歴史を感じる青石畳通り。
雨に濡れて青く輝く美保関の青石畳通り
△雨に濡れると青みを帯びて見えることから名付けられた青石畳通り。静かな港町に、しっとりとした風情が広がります。

この日の宿へ

美保関周辺での宿泊は、美保館などの老舗宿や民宿が中心。

皆生温泉とはまた違う、港町の日常の時間が流れています。

美保神社での参拝の余韻を感じるまま、青石畳通りにある文化財の宿「美保館」に泊まるのもおすすめ。

昼にたくさん歩いた体を休めながら、

神話の土地に身を置いた余韻を、静かに味わう夜になります。

夜の青石畳通り
△灯りに照らされた青石畳通りの宿「美保館」。静かな港町の夜。

「山陰の文化財の宿「美保館」|時をつなぐ、静かな宿の佇まいをめぐる

【PR】国文化財の宿 旅館美保館
夜の美保関灯台
△夜空に光を放つ美保関灯台。昨日、皆生海岸から見えていた灯りのもとで、静かな港町の夜を過ごします。

大山へと続く道(モデルコース3日目)

海から山へ、視線が変わる移動

皆生温泉と美保関で過ごした2日間は、

常に「海」がそばにありました。

3日目は、その視線を山へ向けていきます。

車で移動するにつれ、

潮の香りが薄れ、空気が冷たく、澄んでいくのを感じます。

この変化が、旅の終盤にふさわしい余白になります。

皆生大橋から望む大山
△皆生大橋を渡ると、正面には雄大な大山。海辺の温泉街から山へ向かう景色へと変わっていきます。
大山へ向かう新緑の森に囲まれた道路
△大山へ近づくにつれて、景色は少しずつ山の色へと変わっていきます。目的地だけでなく、その道のりも旅の記憶になります。

大山|信仰と自然が共存する場所

大山は、古くから信仰の山として知られてきました。
修験道の修行の場であり、また、「国引き神話」とも関わりの深い山でもあります。

八束水臣津野命(やつかみずおみづのみこと)が国引きのため引っ張った綱をつなぎとめた杭が大山だとも伝えられています。

遠くから眺めるだけでも、「ここまで来た」という実感が湧いてきます。

国引き神話の路面プロジェクション
△国引き神話を描いた夜のプロジェクション。

・大山寺

 →「信仰と自然が重なる山」

・豪円湯院

 →「霊湯に浸かり季節を味わう」

大山での滞在|旅の締めくくり

この日は、大山周辺の宿に泊まるのもおすすめです。

メルキュールリゾート大山のような、

自然と距離の近い宿では、

観光というより「滞在」の感覚が強まります。

夜は、星や風の音を感じながら、

この3日間を振り返る時間になります。

余計な力が抜けたことに気づくかもしれません。

・メルキュールリゾート大山

 →「時間が泊まる空間で最後のひとときを過ごす」

【PR】メルキュール鳥取大山リゾート&スパ

海から港へ。

港から山へ。

山陰の旅は、水の流れとともに景色を変えながら続いていきます。

それぞれの土地で感じた静けさや気配は、
ひとつの流れとして、心の中に残っていきます。