甘いものが食べたい、と、くにびきメッセ近くにあるカフェ「スカラベ136」で抹茶モンブランを食べました。

何日か前にも、抹茶のポッキーやアイスを見つけて食べたのに、どうしてもこれが食べたくなって、松江へ向かいました。
その後、松江駅の地下駐車場に車を停め、地上へ出ます。

スイーツで一休みできた。
でも、もっといいことが、ここからの時間には待っているのです。
寺町のまっすぐな白壁を辿り、伊勢宮の商店街を抜けると、少しずつ、大橋川の気配が近づいてきました。
目の前でむにゅ~っと絞られていくモンブランの感触を思い出し、思わず頰が緩みます。
私にはちょっとお洒落過ぎたな、なんか落ち着かないな。
カフェの窓越しに見た、横断歩道を走っていく小学生の姿を思い出し、私も猛ダッシュしたい気分です。
大橋川沿いに出ると、夕暮れの空気がふわっと目の前に広がります。
オレンジ色の日の光が建物にやさしく降り注ぎ、灰色の影が伸びていきます。

川面にはマガモが仲良く群れを成して泳いでいます。

その姿を見て、ふと思い出しました。
宍道湖ふれあい公園の石の椅子に描かれていた、あの少し特徴的なマガモの絵。

宍道湖ふれあい公園で見かけた、少し微妙な表情のマガモの絵。

クルーズ船が松江大橋をくぐっていきます。

大橋川のランドマーク的存在の老舗旅館「大橋館」の前では、人力車が停まっています。
横を通り過ぎると、お兄さんは私にも元気よく、「こんにちは!」と声をかけてくれました。

こうしてただ歩いているだけで、不思議と心が静かになります。
大橋川沿いを進み、駅へ戻る頃には、街はゆっくり夜の色へ変わり始めていました。
空の色が、オレンジから赤紫へゆっくりと変わっていきます。

気づけば、かなり長い時間そこに立っていました。
松江を愛したラフカディオ・ハーンもまた、この光と影を見つめていたのかもしれません。

大橋川沿いを進み、駅へと戻りながら、通り沿いの店を通り過ぎます。
お洒落な佇まいのBAR。お寿司屋さんの看板。



ゆっくりと散歩をしているうちに、松江の街が夜の色へと変化していきます。
おなじ景色を、アオサギもじーっと見つめています。

その姿に、不思議と心は軽くなっていました。
この土地の物語
– 宍道湖ふれあいパーク|始まりと終わりが重なる場所
– 松江の街と陰影の文化
–そげんがんばらんでいいけんね|ふるさとの和菓子「風流堂」
– スサノオとクシナダヒメの物語|八重垣神社と須賀神社をめぐる、出雲神話の旅
-「山のおじいさん、こんにちは。」|風土記の丘と茶臼山
この土地の宿
-宍道湖の夕日を眺める宿6選|水の都・松江で泊まる静かな時間
-松江の陰影を感じる宿5選|小泉八雲の面影が残る城下町に泊まる
-玉造温泉|神の湯と呼ばれた日本最古の温泉地で過ごす静かな時間
-山陰の美しい日本庭園を眺める宿3選|四季の庭と過ごすひととき
