鳥取・大山の朝は、驚くほど静かです。
山の稜線にかかる霧がゆっくりとほどけていくのをラウンジの窓辺から眺めていると、時間の進み方が変わったように感じられます。
ここは、オールインクルーシブという滞在のかたちをとるホテル。
追加料金を気にするのではなく、滞在そのものに身を委ねる場所です。
1|滞在という体験
夕食や朝食、ラウンジでのドリンク、温泉。
それらは初めから滞在費の中に組み込まれています。
ラウンジでグラスを傾けながら、大山の景色を眺める。
それだけで、どこか遠くへ来た実感が生まれます。
“気にせず過ごせる感覚”が印象に残ります。
2|大山を感じる空間
ホテルへ向かう道も印象的です。
大山の森に近づくにつれ、静かな山の空気が濃くなっていきます。
その中に現れる大きな建物は、どこか昔のミステリー小説やリゾートドラマの舞台を思わせます。
霧の出る朝や、灯りがともる夜には、日常から少し離れた場所へ来たような感覚になります。
客室もラウンジも、余白が広い。
視界が開けていることで、山の存在が近くなります。
温泉は露天、壺湯、大浴場、サウナ。
新しく整えられた洗練された空間。
過度な演出はなく、静かに身体を温めるための場所です。
3|食という土地の表現
ビュッフェは形式としてはモダンですが、地元の食材や文化を取り入れた構成になっています。
押し寿司や地元食材を使った料理が並び、旅先にいながら、その土地の輪郭を感じられます。
4|連泊という選択
この宿は、連泊することで宿泊料金が割り引かれます。
朝、温泉へ向かい、昼は周辺を歩き、夕方はラウンジで静かに過ごす。
予定を詰め込まないことで、大山の時間に近づいていきます。
5|メルキュールという名前
「メルキュール」はフランス語で水星。
旅や知性を象徴する星とされています。
偶然かもしれませんが、
“移動のための宿”というより、
“旅を思索に変える宿”という印象に重なります。
時を忘れて、広い空間で静かに思索に耽ることのできる宿です。
▽土地の恵みを、ゆったりと味わう時間。
4-6月 土日限定メニュー/とっとり琴浦グランサーモンのにぎり寿司
大山の夜をもう少し楽しむなら
ホテルから車で数分の場所には、地ビールレストラン「ガンバリウス」があります。
World Beer Awardsで評価された大山Gビールを味わえる場所です。
ラウンジでゆっくり過ごすのも良いですが、大山の水が育てた地ビールを楽しんでから宿へ戻るのも、この土地らしい過ごし方の一つです。
この土地の物語
-大山どりのもも肉で照焼チキン。地ビールヴァイツェンでいただく
-大山Gビール ピルスナー|名水が生み出す爽やかな一杯と、初夏のそうめん
