鳥取県境港市にある、水木しげるロード。
鬼太郎や目玉おやじをはじめ、たくさんの妖怪たちに出会える場所として知られています。
明るい昼の水木しげるロードは、にぎやかで楽しい妖怪の町。
さらに、海に近い境港で夕暮れを迎え、もう一度同じ道を歩いてみると、昼間とは少し違う世界が見えてきました。
昼の水木しげるロードから、夕方の波止場へ。
そして、夜の水木しげるロードを歩き、最後は境港駅へ。
一日の終わりまで、妖怪の町を歩きます。
Contents
- 境港 ― 妖怪の町へ
- 水木しげるロードを歩く
- 妖怪たちを探しながら
- 妖怪の町で見つけたもの
- 境港で味わう海の幸
- 夕暮れの波止場へ
- 海の向こう、美保関へ続く風景
- もう一度、水木しげるロードへ
- 夜の妖怪スタンプラリー
- 妖怪たちの影が現れる夜
- 夜の町で出会った猫たち
- 境港駅 ― 妖怪たちが集う場所
- 境港の夜に泊まる
境港 ― 妖怪の町へ
境港に着くと、町のあちらこちらに妖怪の姿があります。
水木しげるロードだけではありません。
駅、街灯、ベンチ。
町を歩いているだけで、いつの間にか妖怪たちの世界に入り込んでいます。
昼間は、どこか楽しい。
少し不思議だけれど、怖くはありません。
まずは明るい水木しげるロードを歩きます。

水木しげるロードを歩く
道沿いには、たくさんの妖怪のブロンズ像。
足元を見たり、店先をのぞいたり。
少し歩いては立ち止まります。
知っている妖怪を見つけるとうれしい。
名前を知らない妖怪もたくさんいます。
こんな妖怪もいたのか。
水木しげる先生の描いた世界の広さを、町を歩きながら知っていきます。


今にもカランコロンと歩き出しそうです。
昼間のロードには人が行き交い、店先には鬼太郎や妖怪たちが。
妖怪の町なのに、明るい。
少し変で、どこか楽しい。
そんな空気があります。
妖怪たちを探しながら
水木しげるロードには、妖怪スタンプラリーがあります。
「スタンプラリーをやってみたい!」
35個の妖怪スタンプを集めることに。
妖怪ガイドブックを手に、スタンプ台を探します。

スタンプ台は、ロード内のお店の前だけではありません。
少し離れた交番の前にもありました。

35個集めると、特別なスタンプを押してもらえたり、きらきらシールがもらえたりするとのこと。
町を歩く目的が、また一つ増えました。
妖怪を探し、スタンプ台を探し、気になる店をのぞく。
なかなか先へ進みません。
妖怪の町で見つけたもの
水木しげるロードを歩いていると、妖怪以外にも気になるものが次々と現れます。
酒蔵の前に並ぶ樽。
境港で造られるお酒。


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そして、お菓子屋さんで見つけた不思議な目玉。

とても楽しい。
昼間の水木しげるロードは明るく、お土産屋さんをのぞいたり、食べ歩きを楽しんだりする人の姿があります。
妖怪を探していたはずなのに、気になるものが多くて、なかなか先へ進めません。
境港で味わう海の幸
そして、ここは境港。
日本海に面した港町です。
妖怪の町を歩いていると忘れそうになりますが、店先には蟹や魚介のお店が並びます。


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蟹丼。
そして、岩ガキ。

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海の町で食べるものは、やはり海のものがよく似合います。
昼間は人が行き交い、お店も開いていました。
お土産を選ぶ人。
海の幸を味わう人。
妖怪を探して歩く人。
明るく、にぎやかな昼の境港。
この景色が、夜になると少しずつ変わっていきます。
夕暮れの波止場へ
水木しげるロードを離れ、海の方へ。
夕方の波止場は静かでした。

船が浮かび、その向こうには橋と山。
昼間のにぎやかな妖怪の町から、急に境港という港町へ戻ってきたような気がします。

海面には、町の灯りが細く映っています。
空はまだ明るい。
けれど、山も海も少しずつ色を失っていきます。
昼と夜の間。
妖怪たちの時間が近づいているようでした。
海の向こう、美保関へ続く風景
境港の海の向こうには、美保関があります。

神仏の通ひ路をたどり、中海の北側を走った先にある小さな港町。
青石畳通り、美保神社、そして海。
境港とはまた違う静けさがあります。
境港まで来たなら、海の向こうへ続く山陰の物語をたどってみるのもおすすめです。
もう一度、水木しげるロードへ
日が暮れてから、もう一度、水木しげるロードへ戻ります。
昼間は開いていた店のシャッターが閉まり、人通りも少なくなっていました。

暑い一日でした。
それなのに、夜のロードを歩いていると、少しひんやりとします。
同じ道。
同じ妖怪。
けれど、昼間とは何かが違います。
昼間、岩ガキを食べた店も、今は静かに閉まっています。

水木しげる記念館の前を通ると、明かりの中に鬼太郎が一人。
お父さんのお茶碗に、黙々とお湯を注いでいました。

誰もいない静かな夜。
一人で、お父さんのお風呂にお湯を注ぐ鬼太郎。
少しシュールです。
昼間なら微笑ましく見えたかもしれない光景も、夜の境港ではどこか不思議に見えてきます。
夜の妖怪スタンプラリー
妖怪スタンプを探しながら、夜のロードを歩きます。
昼間には気にならなかった場所にも目が向きます。
スタンプ台。
ベンチ。
閉まった店。
暗い路地。
スタンプを探しているだけなのに、いつの間にか妖怪を探しているような気分になります。

そして、妖怪・枕返し。

今夜、枕元に現れるかもしれません。
そう思い始めると、昼間に見た妖怪たちまで少し違って見えてきます。
妖怪たちの影が現れる夜
夜の水木しげるロードでは、影絵アートが町を演出します。

足元に突然現れる、大きな影。
閉まった店のシャッターにも妖怪が現れます。
赤い光。
白い光。
次々と現れる影。

昼間のにぎわいが消えた町で、妖怪たちの存在だけが少しずつ濃くなっていきます。
夜の町で出会った猫たち
妖怪神社へ行くと、昼間に見かけた猫がいました。

もしかすると、猫むすめなのかもしれません。
しかも、この姿勢。
猫むすめが化け猫になるときの姿に、どこか似ています。
店の前にも、じっとこちらを見る猫。

屋根の上を歩く猫もいました。
境港の夜には、思っていた以上に猫がいます。
浴衣を着た子どもたちが、おばあちゃんに連れられて歩いています。
カップルの姿もあります。
それでも、昼間よりずっと人通りは少ない。
少しひんやりとした夜の道を、妖怪たちに見られながら歩きます。
境港駅 ― 妖怪たちが集う場所
水木しげるロードを抜け、境港駅へ向かいます。
途中に見えるのは、「天然温泉 境港 夕凪の湯 御宿 野乃」。

昼間とは違い、夜は建物の窓に灯りがともり、静かな境港の町にあたたかな光を落としていました。
そして駅が近づくにつれ、再び妖怪たちの姿が増えていきます。

見上げれば、暗い夜空に浮かぶ目玉。

境港駅の前では、水木しげる先生を囲む鬼太郎とねずみ男の姿も。

先生が原稿を描き、鬼太郎とねずみ男がその様子を見つめています。
何を描いているのでしょう。
もしかすると、次に生まれる妖怪について、三人で考えているのかもしれません。
駅のすぐそばには「妖怪たちの足湯」もあります。

静かな商店街を離れた妖怪たちは、夜になると駅前で楽器を演奏したり、話をしたり、遊んだりしている。
そんなふうに思えてきます。
そして最後に振り返った境港駅。

そこには、たくさんの妖怪たちが集まっていました。
夜の境港駅は、妖怪たちが集うパラダイスなのかもしれません。
境港の夜に泊まる
水木しげるロードは、昼だけでも十分に楽しめます。
さらに、夕暮れの波止場を歩き、暗くなってからもう一度ロードへ戻ると、昼間とは違う境港が見えてきました。
夜の水木しげるロードを歩くなら、境港で一泊する旅もおすすめです。
境港駅と水木しげるロードのすぐそばにある「天然温泉 境港 夕凪の湯 御宿 野乃」。
妖怪の町で夜を迎え、そのまま境港に泊まる。
そうすれば、昼から夜へ変わっていくこの町を、ゆっくり歩くことができます。

昼の妖怪たち。
夕暮れの海。
少しひんやりとした夜の道。
そして、駅前に集う妖怪たち。
境港は、日が暮れてからも物語が続く町でした。
