水木しげるロードで観光客を迎えるねずみ男のブロンズ像

水木しげるロード~昼と夜を歩く|夕暮れの境港と、妖怪たちが集う夜

鳥取県境港市にある、水木しげるロード。

鬼太郎や目玉おやじをはじめ、たくさんの妖怪たちに出会える場所として知られています。

明るい昼の水木しげるロードは、にぎやかで楽しい妖怪の町。

さらに、海に近い境港で夕暮れを迎え、もう一度同じ道を歩いてみると、昼間とは少し違う世界が見えてきました。

昼の水木しげるロードから、夕方の波止場へ。

そして、夜の水木しげるロードを歩き、最後は境港駅へ。

一日の終わりまで、妖怪の町を歩きます。

Contents

境港 ― 妖怪の町へ

境港に着くと、町のあちらこちらに妖怪の姿があります。

水木しげるロードだけではありません。

駅、街灯、ベンチ。

町を歩いているだけで、いつの間にか妖怪たちの世界に入り込んでいます。

昼間は、どこか楽しい。

少し不思議だけれど、怖くはありません。

まずは明るい水木しげるロードを歩きます。

水木しげるロード入口近くにある目玉おやじの街灯
△街灯を見上げると、そこにも目玉おやじ。妖怪の町を歩く時間が始まります。

水木しげるロードを歩く

道沿いには、たくさんの妖怪のブロンズ像。

足元を見たり、店先をのぞいたり。

少し歩いては立ち止まります。

知っている妖怪を見つけるとうれしい。

名前を知らない妖怪もたくさんいます。

こんな妖怪もいたのか。

水木しげる先生の描いた世界の広さを、町を歩きながら知っていきます。

水木しげるロードにある砂かけばばあのブロンズ像
△ロード沿いには177体もの妖怪ブロンズ像。知っている妖怪を探しながら歩きます。
鬼太郎のゲタ。
△足元には、鬼太郎のゲタ。

今にもカランコロンと歩き出しそうです。

昼間のロードには人が行き交い、店先には鬼太郎や妖怪たちが。

妖怪の町なのに、明るい。

少し変で、どこか楽しい。

そんな空気があります。

妖怪たちを探しながら

水木しげるロードには、妖怪スタンプラリーがあります。

「スタンプラリーをやってみたい!」

35個の妖怪スタンプを集めることに。

妖怪ガイドブックを手に、スタンプ台を探します。

水木しげるロードの妖怪スタンプラリーガイドブック
△妖怪ガイドブックを手に、35個の妖怪スタンプを探します。

スタンプ台は、ロード内のお店の前だけではありません。

少し離れた交番の前にもありました。

水木しげるロードに設置された妖怪スタンプ台
△あちらこちらに妖怪スタンプ。町を歩きながら35個のスタンプを集めます。

35個集めると、特別なスタンプを押してもらえたり、きらきらシールがもらえたりするとのこと。

町を歩く目的が、また一つ増えました。

妖怪を探し、スタンプ台を探し、気になる店をのぞく。

なかなか先へ進みません。

妖怪の町で見つけたもの

水木しげるロードを歩いていると、妖怪以外にも気になるものが次々と現れます。

酒蔵の前に並ぶ樽。

境港で造られるお酒。

水木しげるロードにある千代むすび酒造と並べられた酒樽
境港の日本酒「千代むすび」の酒蔵
△妖怪の町で出会った境港の酒蔵。店内には地酒を楽しめるスペースもあります。

\ 境港の地酒をご自宅でも /

妖怪の町・境港で親しまれている地酒です。旅の思い出を振り返りながら、山陰ならではの味わいをご家庭でも楽しめます。

楽天市場で見る

※記事で紹介したお酒とは異なる場合があります。購入前に商品情報をご確認ください。

そして、お菓子屋さんで見つけた不思議な目玉。

水木しげるロードの彩雲堂で販売されている目玉をかたどった和菓子
△山陰銘菓「彩雲堂」の不思議な目玉のお菓子のおみやげやさん。じっと見ていると、こちらが見られているような気もします。

とても楽しい。

昼間の水木しげるロードは明るく、お土産屋さんをのぞいたり、食べ歩きを楽しんだりする人の姿があります。

妖怪を探していたはずなのに、気になるものが多くて、なかなか先へ進めません。

境港で味わう海の幸

そして、ここは境港。

日本海に面した港町です。

妖怪の町を歩いていると忘れそうになりますが、店先には蟹や魚介のお店が並びます。

境港で味わう蟹といくらを盛り付けた海鮮丼
△「かにじまん」さんの蟹といくらをたっぷり使った海鮮丼。無料で付いてくる蟹汁とともに境港の海の幸を楽しみます。
境港市水木しげるロード内のカニ料理店「かにじまん」
△水木しげるロード近くにある食事処「かにじまん」。境港ならではの新鮮な海の幸を楽しめます。

\ 境港の松葉がにをご自宅でも /

冬の山陰を代表する味覚・松葉がに。境港で水揚げされた新鮮なかにをご家庭でも楽しめます。旅の思い出とともに、山陰の旬の味覚をご堪能ください。

楽天市場で見る

※記事で紹介した店舗・商品とは異なる場合があります。購入前に商品情報をご確認ください。

蟹丼。

そして、岩ガキ。

境港で味わう沖ノ島産ブランド岩ガキ姫宮
△肉厚な産岩ガキ「姫宮」。海をそのまま味わっているような濃厚な一口。

\ 山陰の天然岩ガキをご自宅でも /

夏の山陰を代表する味覚・天然岩ガキ。濃厚でクリーミーな味わいは、産地ならではの新鮮さが魅力です。旅の思い出とともに、山陰の海の恵みをご家庭でもお楽しみください。

楽天市場で見る

※記事で紹介した店舗・商品とは異なる場合があります。購入前に商品情報をご確認ください。

海の町で食べるものは、やはり海のものがよく似合います。

昼間は人が行き交い、お店も開いていました。

お土産を選ぶ人。

海の幸を味わう人。

妖怪を探して歩く人。

明るく、にぎやかな昼の境港。

この景色が、夜になると少しずつ変わっていきます。

夕暮れの波止場へ

水木しげるロードを離れ、海の方へ。

夕方の波止場は静かでした。

夕暮れの境港に停泊する大型漁船
△夕暮れの境港。波止場には大きな漁船が静かに停泊していました。

船が浮かび、その向こうには橋と山。

昼間のにぎやかな妖怪の町から、急に境港という港町へ戻ってきたような気がします。

夕暮れの境港から眺める境水道大橋と静かな水面
△静かな水面の向こうに続く境水道大橋。境港の夕暮れがゆっくりと深まります。

海面には、町の灯りが細く映っています。

空はまだ明るい。

けれど、山も海も少しずつ色を失っていきます。

昼と夜の間。

妖怪たちの時間が近づいているようでした。

海の向こう、美保関へ続く風景

境港の海の向こうには、美保関があります。

境港の波止場から眺める境水道大橋と美保関方面の風景
△境水道の向こうには島根半島と美保関へ続く風景が広がります。

神仏の通ひ路をたどり、中海の北側を走った先にある小さな港町。

青石畳通り、美保神社、そして海。

境港とはまた違う静けさがあります。

境港まで来たなら、海の向こうへ続く山陰の物語をたどってみるのもおすすめです。

→ 神仏の通ひ路|松江と美保関をつなぐ、静かな水辺の道

→ 島根・美保関|日本海を望む岬の町と恵比須の伝承

もう一度、水木しげるロードへ

日が暮れてから、もう一度、水木しげるロードへ戻ります。

昼間は開いていた店のシャッターが閉まり、人通りも少なくなっていました。

青い光に照らされた夜の水木しげるロード
△昼間のにぎわいが静まり、時折青い光に包まれる夜の水木しげるロード。

暑い一日でした。

それなのに、夜のロードを歩いていると、少しひんやりとします。

同じ道。

同じ妖怪。

けれど、昼間とは何かが違います。

昼間、岩ガキを食べた店も、今は静かに閉まっています。

夜になりシャッターを閉じた水木しげるロードの岩ガキ店
△昼間に岩ガキを味わった店も、夜には静かにシャッターを閉じていました。

水木しげる記念館の前を通ると、明かりの中に鬼太郎が一人。

お父さんのお茶碗に、黙々とお湯を注いでいました。

夜の水木しげる記念館で目玉おやじのお茶碗にお湯を注ぐ鬼太郎
△静かな夜の記念館で、お父さんのお風呂にお湯を注ぐ鬼太郎。昼間とは少し違って見えます。

誰もいない静かな夜。

一人で、お父さんのお風呂にお湯を注ぐ鬼太郎。

少しシュールです。

昼間なら微笑ましく見えたかもしれない光景も、夜の境港ではどこか不思議に見えてきます。

夜の妖怪スタンプラリー

妖怪スタンプを探しながら、夜のロードを歩きます。

昼間には気にならなかった場所にも目が向きます。

スタンプ台。

ベンチ。

閉まった店。

暗い路地。

スタンプを探しているだけなのに、いつの間にか妖怪を探しているような気分になります。

夜の水木しげるロードでライトに照らされるねずみ男のブロンズ像
△暗闇の中に立つ夜のねずみ男。昼間よりも少し生き生きして見えます。

そして、妖怪・枕返し。

夜の水木しげるロードに現れた妖怪枕返しの光の演出
△妖怪・枕返し。

今夜、枕元に現れるかもしれません。

そう思い始めると、昼間に見た妖怪たちまで少し違って見えてきます。

妖怪たちの影が現れる夜

夜の水木しげるロードでは、影絵アートが町を演出します。

夜の水木しげるロードに青く映し出された妖怪の影絵アート
△夜の道に浮かび上がる妖怪の影。昼とは違う世界が始まります。

足元に突然現れる、大きな影。

閉まった店のシャッターにも妖怪が現れます。

赤い光。

白い光。

次々と現れる影。

閉店後の店先に赤く映し出された人魂の影絵アート
△昼間は店だった場所にも、夜になると人だまが現れます。

昼間のにぎわいが消えた町で、妖怪たちの存在だけが少しずつ濃くなっていきます。

夜の町で出会った猫たち

妖怪神社へ行くと、昼間に見かけた猫がいました。

夜の妖怪神社で座る白黒の猫
△妖怪神社で再び出会った猫。

もしかすると、猫むすめなのかもしれません。

しかも、この姿勢。

猫むすめが化け猫になるときの姿に、どこか似ています。

店の前にも、じっとこちらを見る猫。

夜の水木しげるロードの店先でじっと座る猫
△夜の店先でじっと動かない猫。境港では猫まで少し不思議に見えてきます。

屋根の上を歩く猫もいました。

境港の夜には、思っていた以上に猫がいます。

浴衣を着た子どもたちが、おばあちゃんに連れられて歩いています。

カップルの姿もあります。

それでも、昼間よりずっと人通りは少ない。

少しひんやりとした夜の道を、妖怪たちに見られながら歩きます。

境港駅 ― 妖怪たちが集う場所

水木しげるロードを抜け、境港駅へ向かいます。

途中に見えるのは、「天然温泉 境港 夕凪の湯 御宿 野乃」。

夜の境港に灯りがともる天然温泉境港夕凪の湯御宿野乃
△水木しげるロードと境港駅の間に建つ御宿 野乃。夜の町にあたたかな灯りがともります。

昼間とは違い、夜は建物の窓に灯りがともり、静かな境港の町にあたたかな光を落としていました。

そして駅が近づくにつれ、再び妖怪たちの姿が増えていきます。

目玉おやじの街灯と妖怪のブロンズ像が並ぶ夜の境港駅前
△目玉おやじの街灯の下で遊ぶ妖怪たち。夜になると駅前に集まってくるのかもしれません。

見上げれば、暗い夜空に浮かぶ目玉。

夜の境港駅前を照らす目玉おやじの街灯
△夜空に浮かぶ目玉おやじ。妖怪の町らしい街灯が境港駅前を照らします。

境港駅の前では、水木しげる先生を囲む鬼太郎とねずみ男の姿も。

境港駅前にある水木しげる先生と鬼太郎、ねずみ男のブロンズ像
△原稿を描く水木しげる先生を見つめる鬼太郎とねずみ男。三人で何を考えているのでしょう。

先生が原稿を描き、鬼太郎とねずみ男がその様子を見つめています。

何を描いているのでしょう。

もしかすると、次に生まれる妖怪について、三人で考えているのかもしれません。

駅のすぐそばには「妖怪たちの足湯」もあります。

夜の境港駅近くにある妖怪たちの足湯
△境港駅近くにある「妖怪たちの足湯」。御宿 野乃のすぐそばにあります。

静かな商店街を離れた妖怪たちは、夜になると駅前で楽器を演奏したり、話をしたり、遊んだりしている。

そんなふうに思えてきます。

そして最後に振り返った境港駅。

夜の境港駅に描かれた鬼太郎と妖怪たちの大きな壁画
△夜の境港駅に集う妖怪たち。ここは妖怪たちのパラダイスなのかもしれません。

そこには、たくさんの妖怪たちが集まっていました。

夜の境港駅は、妖怪たちが集うパラダイスなのかもしれません。

境港の夜に泊まる

水木しげるロードは、昼だけでも十分に楽しめます。

さらに、夕暮れの波止場を歩き、暗くなってからもう一度ロードへ戻ると、昼間とは違う境港が見えてきました。

夜の水木しげるロードを歩くなら、境港で一泊する旅もおすすめです。

境港駅と水木しげるロードのすぐそばにある「天然温泉 境港 夕凪の湯 御宿 野乃」。

妖怪の町で夜を迎え、そのまま境港に泊まる。

そうすれば、昼から夜へ変わっていくこの町を、ゆっくり歩くことができます。

境港駅から徒歩1分にあるホテル御宿野乃の外観

→ 境港の夜に泊まる|少しひんやり、妖怪の町を歩く2つの宿

昼の妖怪たち。

夕暮れの海。

少しひんやりとした夜の道。

そして、駅前に集う妖怪たち。

境港は、日が暮れてからも物語が続く町でした。