夕暮れの弓ヶ浜越しに美保関方面の山並みを望む9号線沿いの風景

青い青い海|日本海を眺める夜の逃避行

山陰旅に慣れてくると、もっと静かに、でもさらにダイナミックに山陰の自然を味わいたい、と思うようになるかもしれません。

夜のとばりが降りるころ、皆生温泉から国道9号線へと出て、東へ車を走らせます。

鳥取県を東西に縦断する9号線は、その真横を鳥取自動車が並走しています。

そして、鳥取自動車道の方は無料で利用できるため、多くの人は、この高速道路を使います。

一方で9号線は、日本海の青い海をもっと身近に、ゆっくりと雄大に見渡すことができます。

また静かに、地元の人たちの生活を感じることもできます。

青く広く続いていく日本海の海、普段は至近距離では三角形に見える大山を、別の角度から、より大きく眺めるためだけに車を走らせると、それだけで時を忘れることができます。

国道9号線沿いから望む雪化粧した大山
△9号線沿いのコンビニから見える雄大な大山の姿。

時々現れるコンビニやラーメン屋さん、手作りっぽいカフェを訪れながら少しずつ東へと進んでいくと、少しずつ日本海の海や静かな夜の闇にに包まれていき、逃避行の旅を楽しむことができます。

国道9号線沿いから望む青い日本海
△車窓の向こうには、どこまでも続く青い日本海が広がります。

巨大な風車が日本海の海を見張るように立ち並んでおり、無機質な白い鉄の塊が、より一層田舎の夕方の海を孤独な色に染めていきます。

夕陽に照らされた山陰の国道9号線沿いの風景
△日が傾くころ、山陰の道は少しずつ夜の旅へと変わっていきます。
夕暮れの日本海に並ぶイカ釣り漁船の漁火
△日が沈み、空がゆっくりと藍色へ変わるころ、日本海にはイカ釣り漁船の灯りが一つ、また一つとともり始めます。

空の色が濃くなり始めるころ、いか釣り漁の灯りが遠くから、ちらちらと夜の闇の中に温かい光を点し始めます。

日本海の海の深い青色に抱かれながら、ここでも「自分以外に誰もいない時間」を楽しむことができます。

山陰の夜空に広がる満天の星
△街灯の少ない夜道では、空いっぱいの星に出会うことがあります。

真っ暗な暗闇の中、途中コメリの駐車場に車を停めました。

空を仰ぐと、満点の星空が夜の闇を埋め尽くしています。

あっけにとられて口を開けたまま空を見渡していると、こんな夜に人の気配があるのが珍しいのか、お店の裏口から出てきたコメリの従業員さんを少し驚かせてしまいました。

現実と暗闇の境目が解けるような、混乱した、でもとても静かな夜でした。

山陰の夜には、静かな道がいくつかあります

– 宍道湖湖北線の夜|孤独旅のドライブ
– 伯備線と山陰の奥へ|夜に近づく旅

更に西へ向かうと、こんな静かな街道に出会います

-ふと迷い込んだ、つつじの咲く静かな街道

この夜のドライブの先に