夜の水木しげるロードで向かい合う水木しげる先生と鬼太郎のブロンズ像

境港の夜に泊まる|少しひんやり、妖怪の町を歩く2つの宿

昼間の境港は、明るい町です。

水木しげるロードには妖怪たちのブロンズ像が並び、

お土産屋さんには、不思議な目玉のお菓子。

港では、カニや岩牡蠣を味わうことができます。

けれど、夕暮れを過ぎるころ。

境港の町は、少しずつ違う表情を見せ始めます。

店の灯りが消え、

人の姿が少なくなった水木しげるロード。

暗がりに浮かぶ妖怪たちの影。

そして、目玉おやじの街灯が続く境港駅。

昼間とは少し違う境港を歩くなら、

この町に一晩泊まってみるのもおすすめです。

今回は、境港の夜を楽しむ二つの宿を紹介します。

Contents

妖怪の町に泊まる

境港を訪れるまで、

水木しげるロードは昼間に歩く観光地だと思っていました。

けれど実際に夕方の波止場を歩き、

夜になってもう一度ロードへ戻ってみると、

この町の印象は大きく変わりました。

夜の水木しげるロードでライトに照らされたぬりかべのブロンズ像
△夜の灯りの中にぽつんと立つぬりかべ。静かな水木しげるロードでは、妖怪たちの姿が昼間より少し近く感じられます。

暗い路地。

足元に現れる妖怪の影。

静かな商店街で見つけた猫たち。

そして境港駅へ向かうと、

妖怪たちは楽器を演奏したり、遊んだりしているようでした。

夜まで歩いて初めて、

境港は「泊まると面白い町」なのかもしれないと思いました。

(水木しげるロードの昼と夜については「水木しげるロード~昼と夜を歩く|夕暮れの境港と、妖怪たちが集う夜」で紹介しています。)

御宿 野乃 境港|夜の妖怪たちに会いに行く

夜の境港駅前に建つ御宿 野乃 境港
△境港駅のすぐそばに建つ御宿 野乃 境港。夜の妖怪の町を歩く拠点にも便利です。

境港駅のすぐそばにあるのが、

御宿 野乃 境港です。

夜の境港駅を歩いたとき、

駅前には目玉おやじの街灯が並んでいました。

境港駅前の目玉おやじの街灯
△目玉おやじの街灯が夜の境港駅を照らします。

その下には、妖怪たちのブロンズ像。

少し先では、鬼太郎が何かを指さし、

別の妖怪は楽器を演奏していました。

昼間は観光客でにぎわう境港ですが、

夜になると、妖怪たちの時間が始まったようにも見えます。

そのすぐそばにあるのが、御宿 野乃 境港です。

境港駅のすぐそばで過ごす夜

夜の境港駅前に集う水木しげる先生とねずみ男と鬼太郎。
△夜の妖怪たち。昼間とは違う、不思議な境港の風景です。

境港駅前には、

水木しげる先生が原稿を描く姿があります。

そのそばには鬼太郎とねずみ男。

夜の静かな駅前で見ると、

今も三人で新しい妖怪の話を考えているようです。

御宿 野乃 境港は、境港駅や水木しげるロードに近い場所にあります。

最上階には天然温泉大浴場「夕凪の湯」があり、内湯には自家源泉を使用。

露天風呂からは境港の町並みを望めます。

境港を一日歩いたあと、

温泉でゆっくり過ごす。

けれど。

ここに泊まったら、

夜、もう一度外へ出たくなるかもしれません。

温泉のあと、もう一度夜の町へ

御宿 野乃 境港の近くにある妖怪たちの足湯
△境港駅近くで見つけた「妖怪たちの足湯」。夜の木々の中に静かに佇んでいました。

ホテルのすぐそばには、

「妖怪たちの足湯」があります。

夜の水木しげるロード。

境港駅前の妖怪たち。

夜の境港駅前に描かれた鬼太郎と妖怪たちの大きなパネル
△夜の境港駅前に集う妖怪たち。静かな町の最後にたどり着いたのは、まるで妖怪たちの集合場所のような風景でした。

ひんやりした夜の空気の中を、

もう一度歩いてみる。

それも、境港に泊まる楽しみのひとつだと思います。

境港の海を味わう朝

夜の妖怪の町を歩いた翌朝。

境港らしい楽しみが、もうひとつあります。

海です。

御宿 野乃 境港の朝食では、ご当地逸品料理として「お好み海鮮丼」が用意されています。

港町の朝。

前日の夜に見た妖怪たちを思い出しながら、

海の幸を味わう。

境港らしい一日の始まりです。

皆玉邸 恵|妖怪の町に現れた静かな宿

昼間、水木しげるロードを歩いていたとき。

少し不思議な建物を見つけました。

水木しげるロード沿いに佇む皆玉邸 恵の入口
△妖怪の町を歩いている途中で見つけた、静かな宿。白い暖簾の向こうには別の時間が流れているようでした。

灰色の壁。

白い暖簾。

その奥へ真っ直ぐ続く道。

そこにあったのが、

皆玉邸 恵-MEGUMI- でした。

「皆玉邸 恵」は、水木しげるロードの入口に位置する全4棟のスモールラグジュアリーリゾート。

すべて100㎡以上で、全室に露天風呂が備えられています。

にぎやかな妖怪の町の中に、

こんな静かな場所がある。

そのコントラストが、とても印象に残りました。

水木しげるロードの中に泊まる

昼間の水木しげるロードを歩く人々と妖怪のブロンズ像
△昼間は明るくにぎやかな水木しげるロード。妖怪たちを探しながら町を歩きます。

昼は、妖怪たちを探して歩く。

夕方は、波止場へ。

夕暮れの境港に停泊する船
△日が暮れ始めた境港。港の灯りと船が、昼間とは違う町の表情を見せてくれました。

港には船が停まり、

海の向こうには美保関へ続く景色が広がります。

そして夜。

夜の灯りに照らされた水木しげるロード
△店が閉まり、人の姿が少なくなった夜の妖怪の町。少しひんやりした空気の中を歩きます。

静かになった水木しげるロードを、

二人で歩く。

少し怖くて、

でも、なぜか楽しい。

その夜の終わりに、

妖怪の町の中にある静かな宿へ戻る。

境港だからこそできる、

少し変わった夜の過ごし方です。

特別な夜を過ごす場所

皆玉邸 恵には、

それぞれ異なるテーマを持つ4棟の客室があります。

岩風呂を備えた「静護」。

木風呂の「清泉」。

ヒノキ風呂とサウナを備えた「古今」。

ヒノキ風呂の「芽吹」。

すべて100㎡を超える空間です。

記念日。

誕生日。

あるいは、

少しだけ日常から離れたい夜。

豪華な客室だけが、

特別な旅をつくるわけではないと思います。

夕暮れの波止場を歩いたこと。

冷たい海風。

暗い町に浮かんだ妖怪の影。

目玉おやじの街灯。

そんな少し不思議な夜の記憶も、

きっと旅の一部になります。

妖怪の町で過ごす、

少しひんやりした特別な夜。

境港でしかできない記念日の過ごし方かもしれません。

夜の境港、その先の美保関へ

境港の海の向こうには、

島根半島が続いています。

境水道大橋を渡れば、美保関へ。

そこには恵比須様を祀る美保神社と、

古い木造建築が残る青石畳通りがあります。

朝の港町を歩くのもいい。

あるいは中海を巡り、

神仏の通ひ路を通って松江へ戻る旅もあります。

境港は、

妖怪の町だけではありません。

海と港。

神話。

美保関。

中海。

山陰の旅が、ここからまた広がっていきます。

→ 島根・美保関|日本海を望む岬の町と恵比須の伝承

→ 美保神社と青石畳通り|港町を歩く

→ 神仏の通ひ路|松江と美保関をつなぐ、静かな水辺の道

境港の夜に泊まる

昼間、妖怪たちを探して歩いた町。

夕暮れの波止場。

静かになった夜の水木しげるロード。

そして、

妖怪たちが集まる境港駅。

夜の境港駅前に集う妖怪たち
△夜の境港駅。妖怪たちが集うこの場所で、境港の長い一日が終わります。

日帰りで帰っていたら、

知らなかった景色でした。

境港を訪れるなら、

夕方以降の時間もおすすめです。

もしかすると、

昼間には見えなかった妖怪たちの時間に、

出会えるかもしれません。

→ 水木しげるロード~昼と夜を歩く|夕暮れの境港と、妖怪たちが集う夜