「三晩泊まって三回朝を迎えると元気になる」との言い伝えから、
その名がついたとされる三朝温泉(みささおんせん)。
日本遺産第1号に認定された温泉地でもあります。
温泉の効能は世界的に知られていながらも、
にぎやかな観光地というより、レトロな街並みに癒される、
体を整えるための静かな温泉町です。
青御影石で造られた三朝橋のたもとには、
町のシンボル「河原風呂」(無料、混浴露天)に世界有数のラドン泉が湧き出ます。
橋の上から、混浴露天風呂が実は丸見えであることでも有名です。
少し不思議で、でもどこかのんびりした風景です。
三朝町はコナンミュージアムからも近く、お子さんやお孫さんを連れて、
または聖地巡礼としても楽しめそうです。
(青山剛昌記念館については「夢のようで、少しこわい|鳥取の日本海と白兎神社の記憶」の記事でも触れています。
温泉むすめ「三朝歌蓮(みささかれん)」とのコラボ企画もあります。
(温泉むすめについては「海から湧く皆生温泉|日帰り入浴「汐の湯」の記事で書いています。)

今回は、地元の食材を使った四季折々のお料理を楽しめる、
源泉かけ流しの湯で有名な歴史ある老舗旅館をご紹介します。
三朝温泉の宿
湯治文化(鳥取)に根差した宿に泊まる
三朝温泉には、観光としての滞在だけでなく、
体を整えるための「湯治」の文化が今も残っています。
本格的な湯治文化を体験できるのが、「木屋旅館」と「大橋旅館」です。
どちらの宿も複数の自家源泉をそのまま使用しており、
源泉かけ流しの湯を楽しむことができます。
木屋旅館
Kiya Ryokan
明治元年から続く老舗旅館。
元々は、庄屋だった江戸時代の屋号『木屋』をそのままに、旅館専業となり今に至ります。
磨き抜かれた艶やかな木造美と明治の館・大正の館・昭和の館、
時代の流れを感じるレトロな雰囲気の客室に、タイムトリップした感覚を味わえます。(客室は明治、大正、昭和の館の中から選べます。)ロビーには、江戸から大正期にかけて、使用されてきた家具や帳場、雑貨、調度品などが展示されています。
ラドン含有ラジウム塩化物泉、全て源泉かけ流しのお湯のため、本格的な湯治を経験できます。
日本一危ない国宝鑑賞三徳山投入堂参拝ツアーガイドがいる宿。
登録有形文化財の宿 木屋旅館大橋旅館
Ohashi Ryokan
明治期に創業し、現在の建物は昭和初期に建てられた文化財に指定されている旅館。
三徳川に沿うように本館や離れが軒を連ねており、宮大工の手によって年月をかけて造られた、こだわりの客室で知られています。
全ての客室を同じ造りにせず、また客室より三徳川や深緑の杜が眺められるよう仕上げられています。
大工さんの職人としてのこだわり、昭和初期の建築技術の高さを感じられるお宿。
三徳川に湧き出ていた温泉をそのまま湯舟に設えた、野趣あふれる岩風呂。
トリウム泉とラジウム泉の、他に類を見ないふたつの温泉成分が楽しめます。
三朝館
Misasa-kan
三徳川の清流沿いに建つ三朝館は、
白壁に瓦屋根を配した、城郭風の純和風旅館。
やわらかなお湯、自家源泉かけ流しの湯が有名です。
ぬるめのお湯なので長く浸かることができ、大変癒されます。
また、コンセプトルームやスイートルームも含め、
客室の種類が豊富で豪華なことでも有名です。
滝の流れる日本庭園、四季折々のお料理が楽しめる老舗旅館。
温泉むすめとのコラボなど、多くの人に親しまれている一面もあります。
依山楼岩崎
Izanro Iwasaki
大正9年(1920年)。
三朝温泉で一番有名な老舗の旅館。
湯治での療養を目的に滞在するビジターも多く、
自家源泉かけ流しの湯が有名です。
また、皇室や数多くの文人墨客にも愛され、
直筆の書や詠まれた歌などが、ギャラリーに展示されています。
三朝薬師の湯 万翆楼
Mansuirou
観光と療養を兼ね備えた「現代湯治」で知られる老舗旅館。
温泉効果や入浴方法などをガイドする、ラヂムリエが在籍しており、
温泉の楽しみ方や効能効果を案内してくれます。
有名な建築士によって造られた純和風かつ洗練された館内、
スイートルームには源泉かけ流しの湯の露天風呂も付いており、館内全てが豪華。
豊かな環境に時を忘れることができます。
体を整えるために泊まる三朝温泉の宿は、下記のサイトから探すことができます。
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